夏バテ対策から七夕・お盆の墓参りまで――心と体を整えて、日本の夏を味わう

梅雨が明ければ、空には蝉の声が響き、気温も湿度も一気に高まります。
こうした時節には、体調の変化だけでなく、心のゆらぎもまた起こりやすいものでございます。
そしてこの季節は、「七夕」や「お盆の墓参り」といった、私たち日本人の心に根付いた行事が重なります。
慌ただしい中にも、心静かに自分や家族、そしてご先祖さまに想いを向ける時間を持ちたいものです。
本稿では、「夏バテ予防」「七夕」「墓参り」という三つの柱を通じて、心身を整えながら、7月という季節を穏やかに過ごすための手だてをお伝えいたします。
七月の初めは、気温や湿度の急激な変化が訪れる時期です。
この変化に体がついていけず、いわゆる「夏バテ」に悩まされる方が多くなります。
食欲が出ない
頭が重く、めまいがする
夜よく眠れない
体がだるく、何事にも意欲が湧かない
こうした状態は、ただの身体の疲れではなく、心身のバランスが崩れたサインとも言えるでしょう。
仏教では「身心一如(しんしんいちにょ)」という言葉があります。身体と心はひとつであるという教えです。
冷たいものの摂りすぎに注意し、内臓を冷やさぬように
ビタミンやミネラルを意識し、旬の野菜をいただく
冷房の使い方に気をつけ、自然の風にも耳を傾ける
水分補給と十分な睡眠で、身体の巡りを整える
何よりも、「いただきます」「おかげさま」という言葉に込められた感謝の気持ちを持って、食事と向き合うことも大切な養生のひとつです。
七月七日は「七夕(たなばた)」の日。
天の川を隔てた織姫と彦星が年に一度だけ出会うというお話は、今も多くの人々の心をやさしく照らしてくれます。
起源は中国の「乞巧奠(きこうでん)」という星祭りといわれています。
織姫は手仕事の象徴、彦星は勤労の象徴とされております
笹に願いを書いた短冊を結ぶのは、「まっすぐ天に届くように」との願いから願いを込めた短冊を笹に吊るす
それは、自分の心の内を見つめる機会でもあります。
「何を望み、どう在りたいか」。日々の慌ただしさの中では忘れがちな自分の想いに、静かに心を寄せてみてはいかがでしょうか。
お盆と聞くと八月を思い浮かべる方も多いかもしれませんが、本来は七月十三日から十六日にかけてがお盆です。
お盆とは、ご先祖さまの霊をお迎えし、感謝の気持ちを捧げる時。
墓参りは、ただお墓を掃除するだけでなく、命のつながりに思いを馳せ、今の自分を省みる大切な時間です。
朝や夕方の涼しい時間帯を選びましょう
お線香とお花を供えて、静かに手を合わせる
暑さ対策も忘れずに。日傘や帽子、水分補給をお忘れなく
季節の節目には、心と体を整えるご縁がたくさん詰まっております。
目には見えぬものに感謝し、今ある命を大切に――そんな思いで、七月という月を穏やかにお過ごしいただければ幸いです。
暑さ厳しき折、どうぞご自愛くださいませ。